エロール・ル・カインの『おどる12人のおひめさま』
- 作者: エロールル・カイン,Errol Le Cain,矢川澄子
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 大型本
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読んでよかった度:★★★★☆
12人の姫の靴が毎晩ボロボロになる秘密を解き明かした者に姫を一人やるという王のおふれに、魔女の助けをえて兵士が挑戦する…というグリム童話の中ではマイナーな作品。
秘密の通路を抜けて、幻想的な森を抜け、湖で待ち受ける12人の王子たちと夜ごと繰り広げられる舞踏会。
エロール・ル・カインの幻想的なイラストと12組の男女の仮面がいかがわしさを感じさせる。
謎を解き明かした兵士は約束通り姫を一人選び結婚するけど、
12人の姫と12人の王子はきっとお目当ての相手がいたのだろうに、ちょっとかわいそうな気もする。
最後のページの12人の王子たちの姿がちょっと切ない。
今回は、自分のための読書でした。
『カラス学のすすめ』読了
- 作者: 杉田昭栄
- 出版社/メーカー: 緑書房
- 発売日: 2018/06/09
- メディア: 単行本
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こんな人向け
- カラスのことなら何でも知りたい人
読んでよかった度:★★★★☆
比較的嫌われ者のカラスだけど、私はけっこう好き。
真っ黒で艶々で堂々としていて、かっこいいと思うんだけどな。
著者のカラス愛がすごい
著者は大学教授で医学博士で農学博士で解剖学者で…なんかすごいけど、何よりもカラス愛がすごい。
カラスの生態についてのみかと思いきや、シェイクスピアや宮沢賢治の描くカラスや古事記の八咫烏、北欧神話に旧約聖書に…と文学にみるカラスや絵画や童謡にするカラスまで、カラスのことなら何でも調べ上げているといった感じ。
この本にはなかったけど、漫画やアニメにも出てくるし、カラスを使ったことわざもたくさんある。
やはりカラスは古代から現代にいたるまで切りはなせない存在。
カラスの性別判断ができる著者
解剖しても判別しにくいカラスの性別を見るだけで8割がた判るようになったという著者。
計り知れないほどのカラス愛!
人間だって化粧しないで丸刈りにしたら8割くらいしか当たらないよ!
…まぁ身体見れば一目瞭然だけども(笑)
まだまだある研究成果
カラスと紫外線の話も興味深かったし、カラスが人間を識別している話も面白かった。
時期と場所と方法を守れば誰でも許可なくカラスを捕獲できるのも初耳。
寿命の話はもう少し詳しく知りたかったなぁ。
ロンドンで40歳まで生きたカラスがいるって話を何かで読んだ記憶があるんだけど、日本のカラスとは種類が違うのかな?
これだけカラスを詳しく調べてるのに心拍数がわかっていないというのはなぜなんだろう。
カラスを食べる
著者の教え子さんが出しているカラス料理の本も気になります…。
- 作者: 塚原直樹
- 出版社/メーカー: GH
- 発売日: 2017/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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食べてみたい気はするけど、自分で獲って料理するのは私には無理だ。
研究と最先端技術
地上を生活の場とする動物と違い、観察の難しい鳥の生態。
昔はできなかったことをドローンやGPSが叶えてくれる。
技術の進歩ってすばらしい!
これからもっと色んなことがわかってくるんだろうなぁ。
近所のカラスが朝に鳴く「あわお、あわお」という声も、いつか解明されるかなぁ。
今回は、自分のための読書でした。
『完訳グリム童話集1』読了
- 作者: Bruder Grimm,グリム兄弟,野村ヒロシ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
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読んでよかった度:★★★★☆
グリム兄弟が執筆したグリム童話の最終形態の日本語訳の第一巻。
今出ている絵本の多くがこの版を元にしたと思われる。
収録されているのは『狼と七ひきの子ヤギ』『ラプンツェル』『ヘンゼルとグレーテル』をはじめとした20話。
この3話以外は知られていない話ばかりで、動物しか出てこない話やキリスト色の強い話など、普段みることのないグリム作品が楽しめる。
巻末の記載で「初版では白雪姫やヘンゼルとグレーテルは継母ではなく実母だった」など初版との違いについて知ることができる。
初版で26歳だったグリム(兄)が、最後となるこの第7版を出版したころには72歳。
年月とともにソフトになる描画の変化を読み比べたくなる。
今回は、自分のための読書でした。
『おおかみと7ひきのこやぎ』
- 作者: 海一慶子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 大型本
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読んでよかった度:★★★☆☆
グリム童話から『おおかみと7ひきのこやぎ』。
やわらかいタッチがとってもかわいらしいイラスト。
でも、子ヤギというより…子犬?
子ヤギたちが狼に食べられたと知り、助けに向かう母ヤギと末っ子ヤギ。
しかし狼のお腹の中で6匹の子ヤギたちがトランプをしている…!!
何これ楽しそう。
何て危機感のない子ヤギたち。
だけど退屈を想定してトランプを準備しておくしっかり者。
お腹の中で一匹だけ泣いてるのは状況を悲観してではなく、トランプで負けているからに違いない…!
あと、石つめすぎ。
かわいらしいイラストなのに突っ込みどころがあるのがまたいい。
今回は、自分のための読書でした。
たかのももの『白雪姫』
- 作者: たかのもも,グリム
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2015/10/01
- メディア: 大型本
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ページの隅々まで楽しめる『いばらひめ』
- 作者: エロールル・カイン,Errol Le Cain,矢川澄子
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2015/04/15
- メディア: 大型本
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読んでよかった度:★★★★☆
作品によっては「眠り姫」「眠りの森の美女」など呼び名が色々あるけれど、グリム作では「いばらひめ」みたい。
エロール・ル・カインのイラストが幻想的で美しい。
イラストはもちろんのこと、文章ページの枠に描かれた絵もまた繊細で綺麗。
薔薇のイラストや、炎のイラストなど、そのページのストーリーに合わせた演出がいい。
特に姫が15の誕生日に一人で古い塔に向かうシーンの文章の枠のイラストは、これから起きる不幸を予告するかのように小さな悪魔がいざなっているかのよう。
ページのすみずみまで楽しめる作品。
今回は、自分のための読書でした。
ちょっと切ないラプンツェル
- 作者: グリム,バーナデットワッツ,Bernadette Watts,福本友美子
- 出版社/メーカー: BL出版
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 大型本
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読んでよかった度:★★★★☆
どのページも優しいタッチでありながら、冬の寒々しさや月夜の妖しさ、春の暖かさが伝わってくる。
そんなバーナデット・ワッツのかわいらしいイラストも手伝って、他の絵本に比べるとゴテルの描写がソフト。
作品によっては「魔女」と書かれるがこの作品では「魔法使い」で、ラプンツェルを育て遊んでやる表情はまるで孫をあやすおばあさんのよう。
大事に育てていた植物を隣に住む夫婦に盗まれ、その夫婦から引き取り大事に育てたラプンツェルはこっそり若い男と密会。
見方によってはゴテルはけっこうかわいそうな人なのかもしれない。
そう考えると、ラプンツェルを失ったゴテルの悲しみも理解できないこともないし、それだけの愛をもって育てられたラプンツェルが育ての親を思い返す日も多いのではないか。
今まで読んだ作品はゴテルが「魔女」として悪役に徹することで、ハッピーエンドと感じさせていたのかもしれない。
今回は、自分のための読書でした。
『トコトンやさしいダムの本』読了
- 作者: 溝渕利明
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2018/07/25
- メディア: 単行本
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著者はダム建設に実際に関わった経験のある大学教授の溝渕利明氏。
「ダムは水をためるもの」程度の知識の人にもわかりやすく、かつ「ダムのことなら何でも知りたい」といった人も満足できそうなほど濃厚な内容。
こんな人向け
- ダムの基本的なことを知りたい人
- とにかくダムが好きな人
読んでよかった度:★★★★☆
私はダムに特別の想いなんて一切ないし、特に機能が知りたいというわけでも身近な人がダム建設に関わってるなどもなく、以前テレビでダムを熱く語る人を見て、ちょっと気になって読んでみた。
そんな私のような人間にも、わかりやすく興味深く読むことができる。
地球上の水の量や、日本の降水量に対する使用量と資源量、日本各地でおきた災害や、各県・各国のダムの数や、世界の決壊事故なども知ることができる。
(本の出版日が2018年7月なので、同7月の西日本豪雨や9月のラオスダム決壊事故については残念ながら載ってない。)
ダムの定義、ダムの種類、ダムの役目といった基本情報のほかにも、ダム建設の流れや、自動化が進むダム建設、経済効果に維持方法、ダムカードやダムカレー、小説や映画にみるダムなど、本当に多岐にわたる。
個人的に面白かったのは、地球上の水で使用できるのは全体のわずか0.01%しかないという話と、ダム建設後に地震が頻発するという話。
これは気になる…!
今後世界の人口増加とともに水不足が心配される中、日本の地下資源権が不明瞭なまま外国人に土地を買われたり、水道事業を民営化する話が出たり、温暖化とともに豪雨も増えるしと、何かと心配な「水」。
ダム建設には数十年かかることもあるというし、手遅れになる前に対策していただきたい…!
今回は、自分のための読書でした。
10月に読んだ本
読んだ本の数:11
読んだページ数:1907
読書の秋だし、意識して読んだつもりだったのに少ない!
しかも漫画や絵本ばっかり…。
11月はもっと読めるといいなぁ。
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)の感想
読んでよかった度:★★★★☆
(以下ネタバレ)推理小説でハッピーエンドなんてないのだろうけど、何とも心沈む結末。
父親の殺人は娘を守るためであり、優しさゆえに会ったこともない主人公への気遣いが事件解決への糸口となってしまう。
娘の夢が叶ったことと、作中にある「死んで子供を見守ることができる」という考えに少し救われるものの、結果として見守る娘が獄中ではね。
読了日:10月24日 著者:東野 圭吾
ときめく薔薇図鑑 (Book for discovery)の感想
読んでよかった度:★★★★☆
薔薇図鑑というにはかなり薄く、載っている品種は決して多くはないけど、どのページをめくってもバラ、バラ、バラ…!!
写真がとにかく美しい。
各品種の系統、咲き方、作出年/人/国、花の特徴や名前の由来などに加え、バラの歴史や絵画や書物にみる薔薇、育て方や、鑑賞だけでなく花びらや実の活用方法なども紹介されている。
読了日:10月23日 著者:元木 はるみ
美少女作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズの感想
読んでよかった度:★★★★☆
5人のプロ絵師さんの描きおろしイラストと共に、女の子をかわいく描くコツを教えてくれる。
表紙も担当している一人目のイラストレーター、フライさんの描き方を見ながら実際に女の子を描いてみた。⇒
http://nashico-books.hatenablog.com/entry/2018/10/19/235948
読了日:10月20日 著者:フライ,げみ,けーしん,田中 寛崇,U35
仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣 (Asuka business & language book)の感想
読んでよかった度:★★★★★
ミスをする人としない人の行動や考え方の違いが解説されているだけでなく、すぐにでも実践したいと思わせる説得力がある。
最後の章でさらっと書かれている「気づく力」はかなり重要だと思う。
「自分はちゃんとできてる」と思い込んだら最後、それ以上の成長は見込めない。
全体を俯瞰するということは勉強にしろ仕事にしろ必要なスキル。
仕事をやってるつもりになっていて、なぜ自分ばかり注意されるのか、と普段感じる人にはぜひ読んでもらいたい。
読了日:10月17日 著者:藤井 美保代
ONE PIECE 90 (ジャンプコミックス)の感想
読んでよかった度:★★★★★
懐かしいキャラが多くて嬉しい巻だった!
ガープ最高(´∀`*)
ついにワノ国入り!
続きが気になる~
イラストはブログで。描きたい人たくさんいたけど、表紙からガープ、しらほし、サボ、ビビ、マンシェリーの5人抜粋。⇒
http://nashico-books.hatenablog.com/entry/2018/10/16/233112?_ga=2.194333988.866981206.1537843893-861942057.1517296503
読了日:10月17日 著者:尾田 栄一郎
超入門 これなら描ける!服のシワの描き方の教科書 (マンガの教科書シリーズ)の感想
読んでよかった度:★★★★☆
引っぱったときのしわ、重力によるしわ、よせじわや、くせじわなど、服にしわができる法則、素材のやわらかさや厚みによる表現の違いなど、しわの描き方を教えてくれる。
色々なシチュエーションのサンプルもたっぷり。
見たまま描くことが必ずしも正解ではなく、取捨選択が必要だろうけど、サンプルと比較することで自分のイラストの理想のしわが見つかるかも。
実際に描いてみた↓
http://nashico-books.hatenablog.com/entry/2018/10/14/002937
読了日:10月14日 著者:
池上彰の「天皇とは何ですか?」の感想
読んでよかった度:★★★★☆
憲法、歴史という視点からみた天皇に始まり、現在の皇室のしくみや皇室の仕事、生前退位についてを池上節でわかりやすくまとめられてる。
池上彰がみる天皇や、元執事による天皇のお人柄にもふれられる。
象徴という言葉をあまり疑問に思ったこともなかったけど、象徴になった側の苦悩を考えたことはなかったな。
生前退位の意味や旧宮家復活について等疑問に感じる箇所も。↓(続き)
http://nashico-books.hatenablog.com/entry/2018/10/11/194057
読了日:10月11日 著者:池上 彰
藤城清治の影絵の絵本 グリムの感想
読んでよかった度:★★★★☆
藤城清治氏の名前を知らなくても、CMや「みんなのうた」で絵を見たことがある人は多いはず。
グリム童話の中でもマイナーな5作品を収録。
『雪白ちゃんとバラ紅ちゃん』は女の子2人と悪い小人と動物と王子という童話らしい登場人物でかわいらしい物語。
だけど他の有名グリム童話にはある「困難」にあたるものがないせいかやはりマイナー。
他の話も、男の魔法使いが出てきたり、竜が出てきたり、死者がよみがえったりと、普段目にするグリム童話には見られない登場人物や展開が面白い。
読了日:10月09日 著者:藤城 清治
コケコッコー (1976年)の感想
読んでよかった度:★☆☆☆☆
空を飛べる気がするおんどりの夢のお話。
子供のころに読んだ、おんどりが主人公の絵本を探してて、図書館でこの本を見つけたんだけど、これじゃなかった…。
ビー玉を誤飲してしまったおんどりを助けるために、子供たちが他の動物や人間に頼んで回る話なんだけど、あれは何ていう絵本だったんだろう…
何かをするには他の誰かの力が必要で、その誰かもまた他者の力を必要としていて、まわりまわって自分も誰かを助けているといった教訓があり、母親がすごく好きな絵本だった。
もう読めないのかなぁ。
読了日:10月04日 著者:ラインホルト・エーアハルト
ねむりひめの感想
読んでよかった度:★★★☆☆
女の子が大好きなピンクや薄紫をたっぷり使い、いきすぎない現在風のイラストで女の子はきっと好きな絵本。
最初のページに「この本は のもの」と、自分の名前を書くことができて、贈り物に良さそう。
ただ、王子の青髭はちょっと気になる…(笑)
普段は違うテイストの絵を描くのかな…という疑問を持ってしまうやや違和感のある絵だったなぁ。
けど、女の子は好きなはず。
読了日:10月03日 著者:グリム 原作,サラ・ギブ 絵
オールカラー 楽しみながら国語力アップ! マンガ 漢字・熟語の使い分け (ナツメ社やる気ぐんぐんシリーズ)の感想
読んでよかった度:★★★☆☆
小学生が間違えがちな、熱い、暑い、厚いの違いから、収める、納める、治める、修めるなど、大人でも迷ってしまうような言葉の使い分けがわかりやすく説明されている。
同訓異字、同音異義語、熟語、部首、難読漢字の5章にわかれており、章ごとのストーリー漫画、各ページの4コマ漫画とクイズもあり、小学生でも気軽に読めそう
漢字の歴史や成り立ち、漢字辞典の引き方、各学年で習う漢字一覧など、漢字にまつわる話が盛りだくさん。
一通り読んだけど、量る、図る、測る、計るを使い分ける自信はまだ持てない…
読了日:10月02日 著者:
『祈りの幕が下りる時』読了
小説はほとんど読まないのだけど、旦那が面白かったというので読んでみた。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/09/15
- メディア: 文庫
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読んでよかった度:★★★★☆
加賀恭一郎シリーズ第10作目。
このシリーズは何作か読んだことはあるけど、3回忌がどうの…のくだりは読んだ覚えはあるけど忘れちゃったなぁ。
シリーズを通して読めばもっと楽しめたのかも。
登場人物が多く時代も前後し、偽名やら芸名やらが多く、記憶力の優秀ではない私には一気に読まないといけないものだったな。
時代背景とツールの変化
シリーズ通して時代背景がほぼリアルタイムのようで、以前のシリーズでは出てこなかったであろう、Googleアースやタブレット端末が登場。
このシリーズだった気がするのだけど、「尾行をするのにパスネットが便利だ」という内容を思い出した。
わざわざ説明している感が否めないけど、違う時代に読むことを考えると親切設計。
あぁ、この時代はこれが便利だったんだなと。
感想(ネタバレ)
推理小説でハッピーエンドなんてないのだろうけど、何とも心沈む結末。
父親の殺人は娘を守るためであり、優しさゆえに会ったこともない主人公への気遣いが事件解決への糸口となってしまう。
娘の夢が叶ったことと、作中にある「死んで子供を見守ることができる」という考えに少し救われるものの、結果として見守る娘が獄中ではね。
今回は、旦那と自分のための読書でした。