池上彰の「天皇とは何ですか?」読了
今回読んだのは、池上彰氏による
『池上彰の「天皇とは何ですか?」』。
平成も残すところ1年を切り、来年の即位に向けて今一度、天皇についておさらい。
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読んでよかった度:★★★★☆
憲法、歴史という視点からみた天皇に始まり、現在の皇室のしくみや皇室の仕事、生前退位についてを池上節でわかりやすくまとめられてる。
池上彰がみる天皇や、元執事による天皇のお人柄にもふれられる。
私の中の天皇
歴史上の天皇は授業でしっかり教わるのに、現在の天皇については「象徴」としか習わない不思議。
子どものころ昭和天皇崩御のニュースを見た覚えはあるし、テレビで今上天皇の姿を何度も見たし、学校で「象徴」と習って、その存在はもちろん知っていた。
けど、けっこう大人になってから、「あれ?今更だけどもしかして日本って王さまいる?」と思った。(厳密には王じゃないけど)
世界から見ると日本って王国なんだなぁ、と。
そんな程度の知識の中、偶然通勤途中に駅構内で天皇皇后両陛下をお見かけしたことがあった。
ものすごい数の警察官が配備され、帰宅ラッシュの時間だというのに、騒ぎになるどころか厳かな空気。
駅の階段を手を取り合って降りるお姿が本当に微笑ましい。
天皇という存在に興味もなかった当時の私ですら神々しく感じた。
象徴とは何か
GHQによりつくられ、学校で習う憲法の中の象徴という言葉。
鳩が平和の象徴といわれるように、天皇は日本の象徴。
象徴という言葉をあまり疑問に思ったこともなかったけど、象徴になった側の苦悩を考えたことはなかったな。
鳩も勝手に平和の象徴といわれて、どうふるまえばいいかわからなよね。
皇位継承問題
ときどき耳にする皇位継承問題は、正直ここまで深刻だと思わなかった…。
昭和天皇の兄弟の子供たちいるでしょ?と思ってたけど、女性ばかりとは!
個人的には女系天皇には反対だけど、女性天皇は歴史上みても問題ないと思う。でも現状愛子様が天皇になったところで、解決策になってないんじゃないかな?
だったら旧宮家の皇籍復帰が現実的に感じるんだけど、本書によると国民の7割が反対しているそう。
これはなぜなの???
池上氏によると「国民感情的に難しい」とあるけど、旧宮家復活の意味を知ってる日本人は半数もいないんじゃ…。
女性宮家復活は一時しのぎにすぎないなら、もし悠仁様に男の子が生まれなかったら女系天皇か旧宮家復活の二択じゃないの?
その場合の旧宮家反対が7割もいるとは思えない。