家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

「なんで私ばっかり!」と思ってる人は

今日読んだのはこちら↓


こんな人向け

  • 学校でいじめられちゃってた人
  • 仕事でも認めてもらえない人
  • なんで自分ばっかり!と思ってる人


読んでよかった度:★★★☆☆

上記に当てはまる人の手助けをする本。

私自身、いじめにあったことも、仕事で評価されないこともなかったので役立つ情報はゼロ。
しかも解決策にもなっていないと感じたので書籍の評価としては★☆☆☆☆

でも「すぐ怒られる人」の心理や原因を考えるきっかけになったので「読んでよかった度」は★3つ。

本の内容は

著者自身、「自分だけ嫌われてる」と思って生きてきた心理カウンセラー。
いつも誰かに振り回される、嫌われてる、評価されてなくて辛い、と感じてる人が「べつに辛くないかも」と思わせるための方法。
つまり嫌われなくなるんじゃなくて、気にしなくなるだけ。

その方法が

解決方法とは「心に問いかける」というもの。そうすると答えが返ってくるんですって。

「心よ!私ブサイク!死にたい」
「それはあなたの本心じゃありません」
「じゃあ何?」
「隣の友達が自分自身をブサイクと思ってる感情が伝染してるだけです」
「私ブサイクじゃなかった、よかったー」


…だそう。
心理学と哲学と宗教、明確な違いが私にはわからないけど、宗教染みてると感じる。

「心よ!痩せたいけど筋トレした方がいい?」
「いいえ、ジョギングをしなさい」
「ジョギングやったら痩せたー!」


とかね。
筋トレでも痩せたかもよ?


ちゃんと考えてる?

で、思ったんだけど、もしかして、「何で自分ばっかり!」って思ってる人って、あんまり考えないで行動してるんじゃないかなと、この本を読んで思った。
今すべきことや、どちらを選択すべきかを心に問う。こんなの誰でもやってるんじゃないの???


性格や原因について、長男が当てはまる気がしたけど長くなるので省略。
この本に解決策は載っていないので調べるのが親としての私の今後の課題。

私の体験

「自分なんて…」と思って生きてきた著者とは境遇が違うように感じたけど、似たようなシーンがあったのでご紹介↓


著者の体験:

「会議でおかしなことを言ったら白い目で見られた。腹が立つ!
 心よ!どうしてみんな白い目で見るの?」
「幻想です。無視しなさい」
「気にならなくなった」


私の体験:

「先輩の質問に答えたら白い目で見られた。やばい!
 心よ!どうして白い目でみられたの?」
「前にも同じようなことあったよね、学習しろや。前回との共通点を考えると質問に対する回答がよくなかった可能性が高い。先輩の質問の趣旨を考え、意図から逸れることなく不要な情報を切り捨てて明確に答えろ」
「白い目で見られなくなった」


心の声なんてその人次第。
私の心の声はやや手厳しい。

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つまるところ

私はこの著者とは考え方が違う。
著者のように「何で自分ばっかり!」と思ってないし、劣等感は行動を起こすエネルギー源になると私は思ってるし、解決方法も間違っていると思ってる。

「心よ、歯が痛い」
「痛み止め飲みなさい」
「痛みが気にならなくなったー」

ではなくて

「心よ、歯が痛い」
「虫歯を治しなさい」
「痛くなくなったー」

であるべき。


Amazonの評価を見てると、「人生変わった!」「読んでよかった!」みたいな高評価が多いのだけど、そう感じてるひとは既にこの本に振り回されてるかもよ?


対処療法ではなく、根本解決をして欲しいと私は思うんだよ。


それでも解決方法がみつからず、「生きづらい」と感じる人には救いの手になる本なのかもしれない。



今回は結果的に、長男のための読書になりました。


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