家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

11月に読んだ本

11月に読んだ本のまとめ。
10月に続き、絵本の多いこと…。


11月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:1178



ハマる縄文!?: PHOTO BOOKハマる縄文!?: PHOTO BOOK感想
読んでよかった度:★★★☆☆
日本史の本ではもちろんのこと、縄文時代をメインにした書籍ですら、土器と土偶の紹介はここまで多くはない。
顔にフォーカスをあててるのも面白い。
他の本だと縄文土器といったら毎度おなじみのあの土器なので他にもここまで色んな形があるとは知らなかった。
あとがきで著者が土偶のお腹の線のことを、「一般的に正中線とされているけど、へその緒ではないか」と言っている。
こんな妄想が楽しい縄文時代。文字を持たず、外との交流もほとんどなかった謎に包まれた時代。だからこそと想像が膨らんで楽しめる。
読了日:11月23日 著者:山岡 信貴



バムとケロのさむいあさバムとケロのさむいあさ
読了日:11月22日 著者:島田 ゆか



頭のよさはノートで決まる 超速脳内整理術頭のよさはノートで決まる 超速脳内整理術感想
読んでよかった度:★★★★★
私は読書をする時にメモをとる。ブログを書かなければいけないという状況に自分を追い詰めることで、内容をより理解するために。
なので既に使っている手段だけど、著者はもっと広い範囲での活用を提唱している。
仕事、会話、家事、悩みですらノートに書きだすことで内容を整理し解決の糸口を見出す。
小学生から何百冊とノートを書いてきたのに、社会に出るとノートをとるのをやめてしまう。
これって確かにもったいない。
このノート術を学生のときに知れたらもっと攻めたノートのとり方ができただろうな。
読了日:11月21日 著者:齋藤 孝



アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなしアレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし感想
読んでよかった度:★★★★★
子どもの頃読んだとき、色鮮やかなトカゲと、アレクサンダの心の変化がすごく印象的だった。
子供だった私には壮大なストーリーだった。
「あんなにも憧れていたおもちゃのねずみになれるかもしれない!」
「あんなに大切にされていたのに捨てられてしまうなんて!」
「あんなにも叶えたかったのに逆の願いをするなんて!」
大人になって読み返すと「あんなにも」の部分をさらっと読み飛ばしてしまっていた。
子どものころの私はもっとどきどきしながら絵本を読めたんだなぁ。
読了日:11月20日 著者:レオ・レオニ



おどる12人のおひめさま<新版> (海外秀作絵本)おどる12人のおひめさま<新版> (海外秀作絵本)感想
読んでよかった度:★★★★☆
12人の姫の靴が毎晩ボロボロになる秘密を解き明かした者に姫を一人やるという王のおふれに、魔女の助けをえて兵士が挑戦する。
秘密の通路を抜け、幻想的な森を抜け、湖で待ち受ける12人の王子たちと夜ごと繰り広げられる舞踏会。
エロール・ル・カインの幻想的な絵と12組の男女の仮面がいかがわしさを感じさせる。
兵士は約束通り姫を一人選び結婚するけど、12人の姫と12人の王子はきっと相手がいたのろうに、ちょっとかわいそうな気もする。
最後のページの12人の王子達の姿がちょっと切ない。
読了日:11月16日 著者:



カラス学のすすめカラス学のすすめ感想
読んでよかった度:★★★★☆
著者は大学教授で医学博士で農学博士で解剖学者で…なんかすごいけど、何よりもカラス愛がすごい。
地上を生活の場とする動物と違い、観察の難しい鳥の生態。
昔はできなかったことをドローンやGPSが叶えてくれる。
近所のカラスが朝に鳴く「あわお、あわお」という声も、いつか解明されるかなぁ。
詳しいレビューはブログで⇒
http://nashico-books.hatenablog.com/entry/2018/11/15/042105
読了日:11月15日 著者:杉田昭栄



決定版 完訳グリム童話集〈1〉決定版 完訳グリム童話集〈1〉感想
読んでよかった度:★★★★☆
グリム兄弟が執筆したグリム童話の最終形態の日本語訳の第一巻。
今出ている絵本の多くがこの版を元にしたと思われる。
収録されているのは『狼と七ひきの子ヤギ』『ラプンツェル』『ヘンゼルとグレーテル』をはじめとした20話。
巻末の記載で「初版では白雪姫やヘンゼルとグレーテルは継母ではなく実母だった」など初版との違いについて知ることができる。
初版で26歳だったグリム(兄)が、最後となるこの第7版を出版したころには72歳。
年月とともにソフトになる描画の変化を読み比べたくなる。
読了日:11月13日 著者:Bruder Grimm,グリム兄弟



おおかみと7ひきのこやぎ: グリム童話おおかみと7ひきのこやぎ: グリム童話感想
読んでよかった度:★★★☆☆
やわらかいタッチがとってもかわいらしいイラスト。でも、子ヤギというより…子犬?
子ヤギたちが狼に食べられたと知り、助けに向かう母ヤギと末っ子ヤギ。しかし狼のお腹の中で6匹の子ヤギたちがトランプをしている…!!何これ楽しそう。何て危機感のないヤギたち。だけど退屈を想定してトランプを準備しておくしっかり者。
お腹の中で一匹だけ泣いてるのは状況を悲観してではなく、トランプで負けているからに違いない…!
あと、石つめすぎ。かわいらしいイラストなのに突っ込みどころがあるのがまたいい。
読了日:11月08日 著者:海一 慶子



白雪姫白雪姫感想
読んでよかった度:★★★☆☆
言わずと知れたグリムの白雪姫。
イラストは、たかのももさんという実力派若手作家さんだそう。
色使いもタッチもステキ!
…でも小さな女の子が好きな絵かといったらちょっと微妙…。
魚の尾の帽子をかぶって鍋の風呂に入る王妃の画はかなりシュール。
ストーリーは一般的な白雪姫から逸脱しないけれど、運命の流れに身を任せる白雪姫に対して、鏡の答えに一喜一憂し行動する王妃。
ラストは白雪姫の結婚の知らせを受けショックで倒れる王妃。主人公は王妃のほうかもしれない…。
読了日:11月07日 著者:たかの もも,グリム



いばらひめ<新版> (海外秀作絵本)いばらひめ<新版> (海外秀作絵本)感想
読んでよかった度:★★★★☆
エロール・ル・カインのイラストが幻想的で美しい。
イラストはもちろんのこと、文章ページの枠に描かれた絵もまた繊細で綺麗。
薔薇のイラストや、炎のイラストなど、そのページのストーリーに合わせた演出がいい。
特に姫が15の誕生日に一人で古い塔に向かうシーンの文章の枠のイラストは、これから起きる不幸を予告するかのように小さな悪魔がいざなっているかのよう。
ページのすみずみまで楽しめる作品。
読了日:11月06日 著者:



ラプンツェル―グリム絵本ラプンツェル―グリム絵本感想
読んでよかった度:★★★★☆
バーナデット・ワッツのかわいらしいイラストも手伝って、他のラプンツェルの絵本に比べるとゴテルの描写がソフト。
ラプンツェルを育て遊んでやる表情はまるで孫をあやすおばあさんのよう。
庭の野菜を隣の夫婦に盗まれ、その夫婦から引き取り大事に育てたラプンツェルはこっそり若い男と密会。ゴテルの悲しみももっともだし、それだけの愛をもって育てられたラプンツェルが育ての親を思い返す日も多いのではないか。
他作品ではゴテルが悪役に徹することで、ハッピーエンドと感じさせていたのかも。
読了日:11月04日 著者:グリム



トコトンやさしいダムの本 (今日からモノ知りシリーズ)トコトンやさしいダムの本 (今日からモノ知りシリーズ)感想
読んでよかった度:★★★★☆
「ダムは水をためるもの」程度の知識の人にもわかりやすく、かつ「ダムのことなら何でも知りたい」といった人も満足できそうなほど濃厚な内容。
ダムの定義、ダムの種類、ダムの役目といった基本情報のほかにも、ダム建設の流れや、自動化が進む建設方法、経済効果に維持方法、小説や映画にみるダムなど、多岐にわたる。
個人的に面白かったのは、地球上の水で使用できるのは全体のわずか0.01%しかないという話と、ダム建設後に地震が頻発するという話。
これは気になる…!
読了日:11月03日 著者:溝渕 利明



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