家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

古代の日本人の性格は?

日本史勉強中の私が今回読んだのは
歴史学者 松尾 光氏の『現代語訳 魏志倭人伝』。




こんな人向け

  • 魏志倭人伝卑弥呼以外の記述を知らない人
  • 遺跡からは知りえない古代日本を知りたい人


読んでよかった度:★★★★☆

魏志倭人伝だけでなく、『漢書』『後漢書』などからも当時の日本の様子を記したものを原文と現代文を含め説明された本。

学校で習った魏志倭人伝は、中国の歴史書であることと、日本に卑弥呼が治める邪馬台国という国があったということくらい。

以前読んだ本で、「古代の日本人は全身に入れ墨をしていたことが魏志倭人伝に記されていた」という記載から興味をもって読んだみたんだけど、これがなかなか面白い!

遺跡からはわからない当時の日本

遺跡から当時の家や食べ物、道具はわかるけど、文字を持たなかった日本では知りえなかったことがたくさん。

蚕を育てて糸を紡いでいたとか、全身に顔料を塗っていたとか、その目的が海で漁をするときに大型の動物に襲われないようにするためとか、一夫多妻制であったとか、差別がないとか、人が死んだときに歌を歌い酒を飲み踊ったとか、遺跡からはわからないことだらけ。

どの書にも「女が多い」ってあるけど、男はなんで少なかったんだろう???

日本人の性格

一番おもしろかったのが、古代の日本人の性格。
「兵器はあるが自ら遠征に行かない」
「性格は素直で優雅」
「女性は慎ましく嫉妬も窃盗もしない」
のだそう。

あまり主張せず穏やかな性格は古代から変わらないみたい。


中国の歴史書がなかったら絶対知りえたなかったこと。

文字を持ち、後世に残してくれた中国人に感謝!!


今日は自分のための読書でした。


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