『リベラルの毒に侵された日米の憂鬱』読了
- 作者: ケント・ギルバート
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/03/17
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
こんな人向け
- リベラルが何か知りたい人
- リベラルな政策がどう世界を変化させてきたか知りたい人
読んでよかった度:★★★★☆
ケント氏の本を読むのは初なんだけど、わかりやすい文章だし、例え方も面白い。
長いこと日本人やってる私なんかよりよっぽど難しい日本語を知っている。
まさか外国人が書いた書籍で何度も辞書を引くことになるとは…。
まぁ、一般的に使われていない言葉を使うことが必ずしも聡明ではないといってしまえばそれまでだけれども。
リベラルとはどういうものか、リベラルの考える政策が国民にどんな変化をもたらしてきたかをわかり易く説明してくれる本。
日米のリベラルの違い
リベラルとはそもそも「自由な」とか「開放的な」などといった意味だそうで、アメリカというキリスト教徒によってつくられた国からみたリベラルとは「禁忌からの解放」といった色が強い。
堕胎をする、離婚をする、不倫をする、改宗する、という行為がもうリベラルな考え方ということ。
日本人からすると「ふーん…まぁ不倫はよくないよね」程度の話なわけで。
歴史的背景から考えると、鎖国を行ってきた日本では移民を入れないことが保守であり、移民によってつくられたアメリカが移民を受け入れるのは保守ともいえるんじゃないかな?
日本と世界のリベラルの違い
一番不思議なのが、どこの国でも、保守だろうがリベラルだろうが国旗を掲げるのに日本ではリベラルは国旗がお嫌いなところ。
国旗を振ると右翼だなんて発想、日本以外どこにあるのか。
あ、でも右翼と保守、左翼とリベラルは違うらしい。私にはよくわからない…。
では日本の禁忌は?
日本の禁忌は…個人的には土足で家に入ることじゃないかと思う。
「日本も欧米のように靴で生活しよう!」なんて言い出したら紛れもないリベラルだと思う。
まぁ、やるのは個人の自由だけどね。うちには入ってきてほしくない…。