『完訳グリム童話集1』読了
- 作者: Bruder Grimm,グリム兄弟,野村ヒロシ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
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読んでよかった度:★★★★☆
グリム兄弟が執筆したグリム童話の最終形態の日本語訳の第一巻。
今出ている絵本の多くがこの版を元にしたと思われる。
収録されているのは『狼と七ひきの子ヤギ』『ラプンツェル』『ヘンゼルとグレーテル』をはじめとした20話。
この3話以外は知られていない話ばかりで、動物しか出てこない話やキリスト色の強い話など、普段みることのないグリム作品が楽しめる。
巻末の記載で「初版では白雪姫やヘンゼルとグレーテルは継母ではなく実母だった」など初版との違いについて知ることができる。
初版で26歳だったグリム(兄)が、最後となるこの第7版を出版したころには72歳。
年月とともにソフトになる描画の変化を読み比べたくなる。
今回は、自分のための読書でした。