家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

『トコトンやさしいダムの本』読了

著者はダム建設に実際に関わった経験のある大学教授の溝渕利明氏。
「ダムは水をためるもの」程度の知識の人にもわかりやすく、かつ「ダムのことなら何でも知りたい」といった人も満足できそうなほど濃厚な内容。


こんな人向け

  • ダムの基本的なことを知りたい人
  • とにかくダムが好きな人


読んでよかった度:★★★★☆

私はダムに特別の想いなんて一切ないし、特に機能が知りたいというわけでも身近な人がダム建設に関わってるなどもなく、以前テレビでダムを熱く語る人を見て、ちょっと気になって読んでみた。

そんな私のような人間にも、わかりやすく興味深く読むことができる。


地球上の水の量や、日本の降水量に対する使用量と資源量、日本各地でおきた災害や、各県・各国のダムの数や、世界の決壊事故なども知ることができる。
(本の出版日が2018年7月なので、同7月の西日本豪雨や9月のラオスダム決壊事故については残念ながら載ってない。)


ダムの定義、ダムの種類、ダムの役目といった基本情報のほかにも、ダム建設の流れや、自動化が進むダム建設、経済効果に維持方法、ダムカードやダムカレー、小説や映画にみるダムなど、本当に多岐にわたる。


個人的に面白かったのは、地球上の水で使用できるのは全体のわずか0.01%しかないという話と、ダム建設後に地震が頻発するという話。
これは気になる…!



今後世界の人口増加とともに水不足が心配される中、日本の地下資源権が不明瞭なまま外国人に土地を買われたり、水道事業を民営化する話が出たり、温暖化とともに豪雨も増えるしと、何かと心配な「水」。
ダム建設には数十年かかることもあるというし、手遅れになる前に対策していただきたい…!


今回は、自分のための読書でした。



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