家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

『祈りの幕が下りる時』読了

小説はほとんど読まないのだけど、旦那が面白かったというので読んでみた。


読んでよかった度:★★★★☆

加賀恭一郎シリーズ第10作目。
このシリーズは何作か読んだことはあるけど、3回忌がどうの…のくだりは読んだ覚えはあるけど忘れちゃったなぁ。
シリーズを通して読めばもっと楽しめたのかも。

登場人物が多く時代も前後し、偽名やら芸名やらが多く、記憶力の優秀ではない私には一気に読まないといけないものだったな。

時代背景とツールの変化

シリーズ通して時代背景がほぼリアルタイムのようで、以前のシリーズでは出てこなかったであろう、Googleアースやタブレット端末が登場。
このシリーズだった気がするのだけど、「尾行をするのにパスネットが便利だ」という内容を思い出した。
わざわざ説明している感が否めないけど、違う時代に読むことを考えると親切設計。
あぁ、この時代はこれが便利だったんだなと。

感想(ネタバレ)

推理小説でハッピーエンドなんてないのだろうけど、何とも心沈む結末。
父親の殺人は娘を守るためであり、優しさゆえに会ったこともない主人公への気遣いが事件解決への糸口となってしまう。
娘の夢が叶ったことと、作中にある「死んで子供を見守ることができる」という考えに少し救われるものの、結果として見守る娘が獄中ではね。



今回は、旦那と自分のための読書でした。


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