家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

大使館がどれだけ大切な仕事をしているか

今回読んだのは、『よくわかる大使館』(監修/河東哲夫)。



こんな人向け

  • 大使館のことをざっくり知りたい小学生
  • 大使館のことをほとんど知らないまま大人になっちゃった私のような人


読んでよかった度:★★★★☆

大使館について、しくみや外交の重要性、具体的な仕事内容などを紹介した児童書。
全ページイラスト入りのカラーでわかりやすい。


経済や軍事などの強制力ではなく、文化や価値観などによって共感や信頼を得ることをソフトパワーと呼ぶのだそう。もうちょっといいネーミングなかったのか…は置いといて、経済大国である日本がODAPKOを行えるのはもちろん、ソフトパワーの面でもすごく優位だなと思う。
長い歴史から生まれた多様な文化、発達した技術に、世界に誇るアニメと漫画。

とくにアニメや漫画をその国で放送・販売してもらうことで子供たちが日本を好きになってくれる。
その子供たちが大人になり、旅行や仕事で日本に来る、政治面でも親日になる。
これってものすごいメリットだよね。


最近ネットで知ったんだけど、イラクの日本大使 岩井文男氏が現地の人からとても愛されているようで、先月 大使の帰国が決まったときにイラク国民は安倍首相に延期を依頼するツイートをしたり、イラクの首相になってほしいと言ったり、離任をものすごく惜しんだのだそう。
国民とふれ合うためにSNSで動画配信をし、国民の心に寄り添うことで信頼を得たようで、イラクの人から愛されているみたい。

嬉しいニュースだったのに、テレビでは見なかったなぁ。


たった一人の行動がその国を親日にする可能性を秘めている、大使館の仕事。
こんなにも重要で、評価もされているんだから、もう少し注目されてもいいのになぁ。


今回は、自分のための読書でした。


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