家族のために本を読む

二児の母の、家族のための読書の記録。

『祈りの幕が下りる時』読了

小説はほとんど読まないのだけど、旦那が面白かったというので読んでみた。


読んでよかった度:★★★★☆

加賀恭一郎シリーズ第10作目。
このシリーズは何作か読んだことはあるけど、3回忌がどうの…のくだりは読んだ覚えはあるけど忘れちゃったなぁ。
シリーズを通して読めばもっと楽しめたのかも。

登場人物が多く時代も前後し、偽名やら芸名やらが多く、記憶力の優秀ではない私には一気に読まないといけないものだったな。

時代背景とツールの変化

シリーズ通して時代背景がほぼリアルタイムのようで、以前のシリーズでは出てこなかったであろう、Googleアースやタブレット端末が登場。
このシリーズだった気がするのだけど、「尾行をするのにパスネットが便利だ」という内容を思い出した。
わざわざ説明している感が否めないけど、違う時代に読むことを考えると親切設計。
あぁ、この時代はこれが便利だったんだなと。

感想(ネタバレ)

推理小説でハッピーエンドなんてないのだろうけど、何とも心沈む結末。
父親の殺人は娘を守るためであり、優しさゆえに会ったこともない主人公への気遣いが事件解決への糸口となってしまう。
娘の夢が叶ったことと、作中にある「死んで子供を見守ることができる」という考えに少し救われるものの、結果として見守る娘が獄中ではね。



今回は、旦那と自分のための読書でした。


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『ときめく薔薇図鑑』

ときめく薔薇図鑑 (Book for discovery)

ときめく薔薇図鑑 (Book for discovery)


こんな人向け

  • バラを眺めて幸せな気分にひたりたい人


読んでよかった度:★★★★☆

薔薇図鑑というにはかなり薄く、載っている品種は決して多くはないけど、どのページをめくってもバラ、バラ、バラ…!!
写真がとにかく美しい。

各品種の系統、咲き方、作出年/人/国、花の特徴や名前の由来などに加え、バラの歴史や絵画や書物にみる薔薇、育て方や、鑑賞だけでなく花びらや実の活用方法なども紹介されている。


花の絵は本物の美しさを絶対に超えないと思っているけど、花の絵も描けるようになりたいので練習。
黒板に描いてる感じにしてみた。

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この本にも紹介されていて、以前 母の日にプレゼントしたガブリエル。
購入したガブリエルはあまり色のないものだったけど、この本の写真のガブリエルは透明感のある薄紫が本当に綺麗!


薔薇の品種はなんと3万もあるのだそう。
見た目はもちろんのこと、つけられた名前も個性的で面白い。


今回は、自分のための読書でした。


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『美少女作画 』を読んで実際にイラスト描いてみた

美少女作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズ

美少女作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズ


こんな人向け

  • かわいい女の子を描きたい人


読んでよかった度:★★★★☆

5人のプロ絵師さんの描きおろしイラストと共に、女の子をかわいく描くコツを教えてくれる。

表紙も担当している一人目のイラストレーター、フライさんの描き方を見ながら実際に描いてみた。

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花をイラストによく入れる方のようだったので私も真似てみた。
百合イラストだったので私も百合に。
花も百合をチョイス。


実際に使っているというクリスタのフリー素材のブラシをダウンロードして使ってみた。
柔らかめの鉛筆のタッチでいい感じ。


花ってちゃんと描いたことないかも…
というかこれもちゃんと描けているか微妙だけど。


人の描き方を真似ると新しい発見があっていいな。

まだ一人目なので、他のイラストレーターさんのも参考に描いてみよっと。


今回は、自分のための読書でした。


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サラ・ギブの「シンデレラ」

グリム原作、魔女の宅急便作者の角野栄子訳、サラ・ギブ絵のシンデレラ。


こんな人向け

  • すべての女の子


読んでよかった度:★★★☆☆

同シリーズのねむり姫同様、最初のページに
「この本は  のもの」と、自分の名前を書くことができて、贈り物に良さそう。

イラストも現代風でありながら絵本の世界観を崩さず今の女の子向け。
魔法にかけられたシンデレラのドレスが光るイラストは本当に綺麗!
舞踏会は三夜にわたり開催されるので、ドレスもたくさん見ることができ、女の子心をくすぐる。


他のシンデレラ同様、実母が死んで再婚するんだけど、お父さんが一切出てこない不思議。
お父さんは娘がひどい扱いされてる間どうしてるんだろうか…


継母がシンデレラをいじめる描写はなく、二人のお姉さんもそこまでひどくないし、ラストシーンで姉たちは領主とダンスをする、など良くも悪くも現代風。

個人的には童話の登場人物に名前をつけるのはあまり好きじゃないな。


今回は、自分のための読書でした。


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『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』読了

仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣 (Asuka business & language book)

仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣 (Asuka business & language book)


こんな人向け

  • 仕事がうまくまわってないと感じる人
  • 同じ仕事をしているのに自分ばかり注意されると感じてる人


読んでよかった度:★★★★★

ミスをする人としない人の行動や考え方の違いがわかりやすく解説されているだけでなく、すぐにでも実践したいと思わせる説得力がある。

よくある内容と見せかけて

メモをとる、時間に余裕を持つ、など一見どこのビジネス本にも記載されてる内容だけど、メモをとることを目的とするのではなく記憶にとどめ行動に移す、早く行動することでどれだけのメリットがあるか想像しながら行動する、という一歩先まで書かれていて やる気にさせてくれる。

自分は何ができていないのか

考え方、情報の扱い方、コミュニケーションなど、それぞれの項目が具体的なので、自分は何ができていて何ができていないのかも把握しやすい。
私の場合は、整理整頓が特にダメだ…まぁ、わかっていたんですけどね。

これは要改善。

情報の整理も大切

「ミスする人は大量の情報をインプットして関心を広げて取捨選択せず、エネルギーが分散されて成果につながらない」
これは耳が痛い…。
ホントこれ。私まさにこれ。
このブログも読書に絞っているとはいえ、絵本、漫画、自己啓発、歴史、絵の描き方に政治に…散らかりすぎ。

でも目的が家族のためだから仕方ない…かな?

気づくということ

最後の章でさらっと書かれている「気づく力」。
これってかなり重要だと思う。
「自分はちゃんとできてる」と思い込んだら最後、それ以上の成長は見込めない。

まぁできてると思ってる人はこの本を手にとることもないか。

全体を俯瞰するということは勉強にしろ仕事にしろ必要なスキル。

仕事をやってるつもりになっていて、なぜ自分ばかり注意されるのか、と普段感じる人にはぜひ読んでもらいたい。

会社や社会に不満を持つ前に、自分がその組織の歯車の一部であると認識し、どの位置でどんな目的でどのような仕事を担っているのか理解し、帰属する組織をより良いものにするにはどう行動すべきか、考えるいいきっかけになるはず。


長い返答を要する質問メールを上司に送る旦那にもぜひ読んでもらいたいなぁ('ω')


今回は、自分と旦那のための読書でした。


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ワンピ90巻からサボ他イラスト

ワンピがもう90巻!

ONE PIECE 90 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 90 (ジャンプコミックス)


始まったころのルフィは同じくらいの歳だったのになー。
悟空はずっと年上でガンガン突き放されたのになー。

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読んでよかった度:★★★★★

懐かしいキャラが多くて嬉しい巻だった!
描きたい人たくさんいたけど、表紙から5人抜粋。

ガープ最高(´∀`*)

ついにワノ国入り!
続きが気になる~


今回は、自分のための読書でした。


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服のシワの描き方の教科書読んで実際に描いてみた

超入門 これなら描ける!服のシワの描き方の教科書 (マンガの教科書シリーズ)

超入門 これなら描ける!服のシワの描き方の教科書 (マンガの教科書シリーズ)


こんな人向け

  • 服のしわが上手く描けなくてお困りの方


読んでよかった度:★★★★☆

引っぱったときのしわ、重力によるしわ、よせじわや、くせじわなど、服にしわができる法則、素材のやわらかさや厚みによる表現の違いなど、しわの描き方を教えてくれる。

プリーツスカートの構造による引っ張ったときの動きなど、色々なシチュエーションのサンプルもたっぷり。


見たまま描くことが必ずしも正解ではなく、取捨選択が必要だろうけど、サンプルと比較することで自分のイラストの理想のしわが見つかるかも。


試しに描いてみました↓
P65とP88から。


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ん~~、しわ難しい。


今回は、自分のための読書でした。


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池上彰の「天皇とは何ですか?」読了

今回読んだのは、池上彰氏による
池上彰の「天皇とは何ですか?」』。
平成も残すところ1年を切り、来年の即位に向けて今一度、天皇についておさらい。

池上彰の「天皇とは何ですか?」

池上彰の「天皇とは何ですか?」


こんな人向け

  • 天皇とは何かをなんとなくしかわかってない人


読んでよかった度:★★★★☆

憲法、歴史という視点からみた天皇に始まり、現在の皇室のしくみや皇室の仕事、生前退位についてを池上節でわかりやすくまとめられてる。
池上彰がみる天皇や、元執事による天皇のお人柄にもふれられる。

私の中の天皇

歴史上の天皇は授業でしっかり教わるのに、現在の天皇については「象徴」としか習わない不思議。
子どものころ昭和天皇崩御のニュースを見た覚えはあるし、テレビで今上天皇の姿を何度も見たし、学校で「象徴」と習って、その存在はもちろん知っていた。
けど、けっこう大人になってから、「あれ?今更だけどもしかして日本って王さまいる?」と思った。(厳密には王じゃないけど)
世界から見ると日本って王国なんだなぁ、と。

そんな程度の知識の中、偶然通勤途中に駅構内で天皇皇后両陛下をお見かけしたことがあった。
ものすごい数の警察官が配備され、帰宅ラッシュの時間だというのに、騒ぎになるどころか厳かな空気。
駅の階段を手を取り合って降りるお姿が本当に微笑ましい。
天皇という存在に興味もなかった当時の私ですら神々しく感じた。

象徴とは何か

GHQによりつくられ、学校で習う憲法の中の象徴という言葉。
鳩が平和の象徴といわれるように、天皇は日本の象徴。
象徴という言葉をあまり疑問に思ったこともなかったけど、象徴になった側の苦悩を考えたことはなかったな。
鳩も勝手に平和の象徴といわれて、どうふるまえばいいかわからなよね。

皇位継承問題

ときどき耳にする皇位継承問題は、正直ここまで深刻だと思わなかった…。
昭和天皇の兄弟の子供たちいるでしょ?と思ってたけど、女性ばかりとは!
個人的には女系天皇には反対だけど、女性天皇は歴史上みても問題ないと思う。でも現状愛子様天皇になったところで、解決策になってないんじゃないかな?
だったら旧宮家皇籍復帰が現実的に感じるんだけど、本書によると国民の7割が反対しているそう。
これはなぜなの???
池上氏によると「国民感情的に難しい」とあるけど、旧宮家復活の意味を知ってる日本人は半数もいないんじゃ…。
女性宮家復活は一時しのぎにすぎないなら、もし悠仁様に男の子が生まれなかったら女系天皇旧宮家復活の二択じゃないの?
その場合の旧宮家反対が7割もいるとは思えない。

生前退位」の言葉の意味は?

旧宮家復活否定の理由もそうだけど、「生前退位」という言葉の持つ意味もよくわからなかった。
天皇自身が否定的な感情を抱いた理由は?
マスコミが「譲位」という言葉に変えたのホント?
でも本の中では「生前退位」を使い続けたのはなぜ?
生前退位」という言葉が不敬だという意見を聞いたことがあるけど、この本ではよくわからなかった。

日本という国を知る

まぎれもなく現存する世界最古の王室。
神話から現在に至るまで途絶えることなく続き、鏡・剣・勾玉という三種の神器を継承する…なんて中二心をくすぐるシステム!
東京五輪もいいけど、来年の即位の礼を見に来日する人も多いかも??

何でもかんでも日本すごい!となることはないけど、自分の生まれた国の象徴や成り立ちについての知識くらい身に着けておきたい。


今回は、自分のための読書でした。


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藤城清治の影絵のグリム

藤城清治氏の影絵によるグリム童話

藤城清治 影絵の絵本 グリム

藤城清治 影絵の絵本 グリム

藤城清治氏の名前を知らなくても、CMや「みんなのうた」で絵を見たことがある人は多いはず。


こんな人向け


読んでよかった度:★★★★☆

グリム童話の中でもマイナーな以下5作品を収録。

  • 雪白ちゃんとバラ紅ちゃん
  • お月さまのなかった国
  • 六羽の白鳥
  • 土の中の小人たち
  • 花にされた子ども


1話目の『雪白ちゃんとバラ紅ちゃん』は唯一私が知っていた作品。
女の子2人と悪い小人と動物と王子という童話らしい登場人物でかわいらしい物語。
だけど他の有名グリム童話にはある「困難」にあたるものがないせいか、マイナーなお話。


『六羽の白鳥』も知ってると思ったけど、読んだことがあるのはアンデルセン童話の『野の白鳥』かも。
どちらも、複数の王子が魔法で白鳥にされてしまい、末の王女が草で服を編んで兄たちを助けるといったストーリーでよく似ている。


他の話も、男の魔法使いが出てきたり、竜が出てきたり、死者がよみがえったりと、普段目にするグリム童話には見られない登場人物や展開が面白い。


今回は、自分のための読書でした。


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思い出の絵本を求めて

子供のころに読んだ、おんどりが主人公の絵本を探してて、図書館でこの本を見つけたんだけど、これじゃなかった…。

コケコッコー (1976年)

コケコッコー (1976年)

読んでよかった度:★☆☆☆☆

この本は、空を飛べる気がするおんどりの夢のお話。
探してた本ではなく、がっかり度を込めて★1つ…。

探している本は

読みたい度:★★★★★

ビー玉を誤飲してしまったおんどりを助けるために、子供たちが他の動物や人間に頼んでまわる話なんだけど、あれは何ていう絵本だったんだろう…

ビー玉を取り出すにはバターが必要で、バターを作るには牛のミルクが必要で、ミルクを絞るには牧草が必要で…で最終的には、おんどりが鳴いて朝にならなきゃと言われ家に帰るこどもたち。
おんどりが鳴くとビー玉が飛び出してめでたしめでたし。

何かをするには他の誰かの力が必要で、その誰かもまた他者の力を必要としていて、まわりまわって自分も誰かを助けているといった教訓があり、母親がすごく好きな絵本だったんだよね。


1わのおんどりコケコッコー (世界傑作絵本シリーズ)

1わのおんどりコケコッコー (世界傑作絵本シリーズ)

絵的にはこれ↑にすごく似てるんだけど、内容を見ると違いそう。

知ってる方いたら、タイトル教えてくださいませ。


もう読めないのかなぁ。
今度実家で探してみるか。


今回は、自分のための読書でした。


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